バリュー・コアサーバーWWW正規化302リダイレクト問題

今回、バリューサーバーおよびコアサーバーのバリュードメイン系のサーバーにおいて、WWW無しの正規化作業が若干面倒だったので、備忘録を兼ねて掲載します。

レンタルサーバーの中には、独自ドメインを新規登録する際、自動的にWWW付きのサブドメインが作成されるもの、反対に、こちらが別途、www付きのサブドメインを設定しなければならないものなどがあります。

バリューサーバーおよびコアサーバーのバリュードメイン系のサーバーでは、後者、つまり、www付きのサブドメインは別途、手動で作成する必要があります。

バリューサーバーにおけるWWW無しURL正規化の経緯

www付きのサブドメインは作らずリダイレクトをかける

当初、WWW無しに統一したかったため、あえて、www付きのサブドメインを作ることはしませんでした。

つまり、バリューサーバーの管理画面の「ドメインウェブ設定」画面は以下のようにな設定です。

ヴァリューサーバードメインウェブ管理画面

後は、.htaccessファイルで、WWW無しのURLにリダイレクトをかければよいと考えていたところ、実際にリダイレクトをかけてみたら、リダイレクトされませんでした。

また、他のレンタルサーバーの場合、www付きのサブドメインを設定しなければ、www有りのURLでブラウザでアクセスすれば、Forbiddenとなり、403のステータスコードが返ってくるはずです。

しかし、バリューサーバーで上記の設定を行った場合には、403とならないばかりか、自動的に以下のようなページを作成してしまい、ステータスは200が返ってきました。

バリューサーバーページ

ドメインウェブの設定が見つかりません
考えられる原因
ドメインウェブの設定がまだ行われていない。
ドメインウェブの設定がまだ反映されていない。(反映には数時間~24時間かかることがあります)
ドメインウェブ・DNSの設定が誤っている。
アカウントが存在しない、契約が終了している、削除されている。

バリューサーバーの転送機能でリダイレクトをかける

上記の状態ではまずいので、バリューサーバーにもともと用意されている転送機能を使ってリダイレクトをしてみました。

手順としては、

①バリューサーバーのドメインウェブ画面の[ドメイン名]の欄にWWW付きのドメインを追加記入
②記入したWWW付きのドメイン名の右横[転送先URL]に正規化するWWW無しのURLをhttp://を付けて記入
③さらに右横の[NoDir]にチェックを入れる
④下部の[ドメイン設定をする]ボタンをクリックする

これで、WWW無しのURLにリダイレクトされる状態になりました。

バリューサーバー転送

バリューサーバーの転送機能の302問題

ようやく解決したなと思っていたら、ステータスコードをチェックしてみたら、確かにリダイレクトはされているのですが、301ではなく、302リダイレクトになっていました。

特に、www付きのURLでサイトを公開していませんし、302でもいいと言えばいいのですが、やはり、Googleの方でも301を推奨していますし、302、つまり一時的転送というのは何となくすっきりしません。

そこで、いろいろ調べてみて試したのが、以下手順です。

①バリューサーバーのドメインウェブ画面の[ドメイン名]の欄にWWW付きのドメインを記入
②記入したWWW付きのドメイン名の右横[転送先URL]は空欄にする
③[NoDir]にはチェックを入れない
④下部の[ドメイン設定をする]ボタンをクリックする

バリューサーバーリダイレクト

つまり、バリューサーバーの転送機能は使わずに、通常通り、.htaccessで301リダイレクトを行うわけです。

[NoDir]とは、チェックを入れると、サーバー側にWWW付きのドメイン用のフォルダを作らず、逆にチェックを入れないと、WWW付きのドメイン用のフォルダが自動的に作られます。

そして、

⑤.htaccessファイルに、通常のWWW正規化のコードを記入。
⑥サーバーのWWW付きのドメイン用のフォルダ内に.htaccessファイルをアップロード

最初、サーバー側のWWW付きではない方のドメイン用フォルダにWWW正規化のコードを記入した.htaccessファイルをアップロードしたのですが、これでは正常にリダイレクトされませんでした。

WWW付きのドメイン用のフォルダ内にこの.htaccessファイルをアップロードしなければ、リダイレクトされませんので注意しましょう。

この状態で、ステータスコードをチェックしてみたところ、今度はうまく301リダイレクトとなりました。

コアサーバーにおけるWWW無しURL正規化

バリュードメインが運営しているコアサーバーも、コアサーバーにもともと用意されている転送機能を使ってwwwの正規化を行ったところ、上記のバリューサーバーと同様に、302リダイレクトになりました。

コアサーバーでも301リダイレクトにしたのですが、上述のバリューサーバーと同様、コアサーバーもこのwww有り無しの正規化については、同じ要領です。

実際に使ってはいませんが、同じくバリュードメインが運営しているXREA(エクスリア)サーバーもおそらく同じ要領なのではないかと推測します。

コアサーバーについても、サーバー側にWWW付きのドメイン用フォルダを作り、その中に正規化のコードを記入した.htaccessファイルをアップロードするという流れは同じです。

コアサーバーにおける手順

まず、コアサーバーの管理画面上で、通常通り、ドメインを設定します。

そして、

①[ドメイン設定]画面の右上[ドメイン設定の新規作成]をクリックし、WWW付きサブドメインを新規追加します
②次に[サイト設定]画面の右上[サイト設定の新規作成]をクリックします
③[サイト設定の新規作成]ページの[転送設定]を空欄にします
④[サイト設定を新規作成]ボタンをクリックします
⑤コアサーバーの場合、これで自動的にサーバー側にWWW付きのドメイン用フォルダが作成されます
⑥サーバー側のWWW付きのドメイン用フォルダに301リダイレクトコードを記入した.htaccessファイルをアップロードします

これで、ステータスコードをチェックし、301になっていれば完了です。

以上は、WWW無しのURL正規化について述べてきましたが、もちろん、WWW有りのURL正規化も同じ要領です。

WWW有りのURLに正規化する場合は、上記手順でサーバー側にWWW付きのドメイン用フォルダを作り、その中に公開ファイルをアップロード、反対のWWW無しのドメイン用フォルダにリダイレクトを記入した.htaccessファイルをアップロードするという手順です。