ロリポップに限らず、レンタルサーバーをレンタルすると、初めからそのレンタルサーバー独自のドメインが割り当てられます。
ロリポップの場合であれば、「○○○.lolipop.jp」などの初期ドメインです。
「○○○」の部分は、ユーザーが任意の文字列を指定でき、○○○以下はロリポップの場合、数十種類バリエーションの中から選択できるというものです。
独自ドメインを取得しないでサイトを運営したいと思った時でも、サーバーさえレンタルすれば、こうしたサーバーの初期ドメインで運営できますので、お手軽です。
しかし、独自ドメインでサイトを運営したいと思った時、このロリポップのドメインを適切に処理しなければ、後々問題が出てきてしまいます。
私もロリポップのサーバーで運営しているサイトがあるのですが、そのサイトを当初、サーバーの一番上のルートディレクトリ直下に展開し運営していました。
この状態でしばらくすると、検索エンジンには、ロリポップのドメインである「http://○○○.lolipop.jp」でもインデックスされ、「http://独自ドメイン.com」でもインデックスされました。
つまり、公開しているサイトは一つなのに、ロリポップのドメインと独自ドメインのどちらのURLでも同じページへアクセスできてしまいます。
この状態ですと、検索エンジンからは、重複ページとみなされ、ペナルティの対象となってしまう可能性があります。
こうならないようにするには、最初にサイトを公開する際に、サーバーのルートディレクトリ直下にサイトを展開しないで、直下にフォルダを作成し、その中にサイトを展開すれば、「http://○○○.lolipop.jp」でアクセスしても404エラーが返され表示され、重複問題は起きません。
しかし、私のように、ルートディレクトリ直下にすでにサイトを置いてしまった場合には、対処が必要です。
まず、ロリポップのサポートに問い合わせてみたところ、この状態でロリポップドメインでのアクセスをできないようにするということは技術的にできないということです。
そこで、この場合には、以下のいずれかの方法で対処するしかないようです。
1、サーバーのルートディレクトリに置いてあるサイトを削除し、改めてフォルダを作成し、その中にサイトを展開する。
2、ロリポップドメインでアクセスされた場合に独自ドメインにリダイレクトするように設定しておく。
サーバーのルートディレクトリに置いてあるサイトを削除し、改めてフォルダを作成し、その中にサイトを展開する。
すでにサーバーの一番上のルートディレクトリに対して、独自ドメインの設定が完了している前提です。
手順としては、現在公開しているサーバーの一番上のルートディレクトリから新規に作成したフォルダに移動させるだけです。
公開フォルダを変更するには、当サイトの「ロリポップサーバーの公開フォルダを変更する方法」を参照ください。
公開フォルダの変更が完了したら、サーバーの一番上のルートディレクトリに置いてあったサイトのファイルをすべて削除すれば、ロリポップドメインでアクセスしても、403エラーとなり、表示されない、つまりアクセスできないという状態になります。
ただし、以上のような処置を行っても、ロリポップドメイン+フォルダ名でアクセスすると、移動した先のフォルダにあるサイト内容が表示されます。
つまり、例えば、「http://○○○.lolipop.jp/new/」というように公開フォルダのフォルダ名まで指定した場合、そのnewという公開フォルダの中のサイトが表示されてしまいます。
一般の閲覧者が公開フォルダの名称を知っているということは稀ですので、「http://○○○.lolipop.jp/new/」でアクセスされるということはまず無いと思いますし、検索エンジンにも「http://○○○.lolipop.jp/new/」以下のページがインデックスされてしまうということも私の場合なかったので、このままでもいいかと思いますが、もし気になるようでしたら、「http://○○○.lolipop.jp/new/」でアクセスされた場合、独自ドメインにリダイレクトされるように設定しておきます。
リダイレクトの設定は、.htaccessファイルを作り、下記内容を記述します。
Redirect permanent /new/ http://dokujidomain.com/
※newの部分は、新たに作成した公開フォルダ名でその右側のURLは独自ドメインのURLですので、任意のものに変更ください。
記述した.htaccessファイルをサーバーの一番上のルートディレクトリに設置しても構いませんし、新たな公開フォルダ、上の例で行けば「new」フォルダの中に設置してもどちらでもリダイレクトされました。
もしくは、下記内容を記述した.htaccessファイルを新規公開フォルダ、上の例でいえば「new」フォルダの中に設置してもリダイレクトされるようです。
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^○○○\.lolipop\.jp
RewriteRule ^(.*) http://dokujidomain.com/$1 [R=301,L]
ロリポップドメインでアクセスされた場合に独自ドメインにリダイレクトするように設定しておく。
ロリポップアドレスでの運営が長く、ロリポップドメインのURLに対し、外部リンクが貼られている場合、上記1の方法ですと、その外部リンクのリンクジュースが受け継がれず、せっかくの外部リンクがもったいないということになります。
そこで、上記1とは別に、サイトのファイルはサーバーのルートディレクトリに残したままで、ロリポップドメインでアクセスがあった場合に、独自ドメインにリダイレクトするように設定しておけば、外部リンクが独自ドメインにも受け継がれるようになります。
リダイレクトするように設定するには、.htaccessファイルを作り、以下内容を記述します。
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^○○○\.lolipop\.jp
RewriteRule ^(.*) http://dokujidomain.com/$1 [R=301,L]
※URL部分は任意のものに変更してください。
記述した.htaccessファイルをサイトのトップページと同じ階層にアップロードします。
これで、ロリポップドメインでアクセスしても独自ドメインにリダイレクトされ正規化されますので、重複問題も解消されます。