今回、Googleから「サイトへの不自然なリンク」による手動ペナルティを受けてしまいました。
最初、メールで届いたのですが、英文だったためSearch Console上で対象サイトの[検索トラフィック]⇒[手動による対策]を見てみると、以下のようなメッセージが届いていました。
「サイト全体の一致」ということで、特定のページではなくサイト全体にペナルティが及んでいるようです。
警告のメールが届く前、しばらく検索順位は12~13位ぐらいをキープしていたのですが、ある日、検索順位が3ページ目~4ページ目まで下がり始め、どうしたのかな程度に思っていたところ、それから約1週間後にメールが来てペナルティによる順位下落ということが確定しました。
これ以降、68位ぐらいまで下落しましたが、インデックス削除とまではならなかったことが不幸中の幸いでした。
「サイトへの不自然なリンク」とありますので、今回の手動ペナルティはおもに、対象サイトへの外部リンクに問題がありそうです。
対象サイトなのですが、主にアフィリエイト広告を掲載しているサイトで、外部リンクに関しては、リンクの購入や相互リンクなどは一切行っていないのですが、自サイトからのリンク、および登録型検索エンジンからのリンクなど約100前後あり、おそらくそのあたりがガイドライン違反となったようです。
まずは、「ウェブマスター向けガイドライン」に目を通し、特に「リンクプログラムへの参加」を熟読しました。
ガイドラインと照らし合わせてみて、おそらくこれが違反しているのではないかと思われる点を以下のように分析してみました。
・アンカーテキストがターゲットキーワードのみのものが多い。
・登録型検索エンジン(ヨミサーチ等)に登録し、リンクを送っていた。
・自サイトからの被リンク、および対象サイトからその他自サイトへの発リンクの見直し。
初歩的なミスだったのですが、やはり自サイトからの被リンクにおいて、キーワードのみのアンカーテキストが多かったのが反省点です。
また、ガイドラインによると、外部からの被リンクだけはなく、対象サイトからの発リンクに関してもこの「サイトへの不自然なリンク」による手動ペナルティの対象となるようなので、被リンクと発リンクの両面のチェックが必要です。
以上の点を踏まえ、以下のような対処をしました。
外部リンクの洗い出し
まず、手動ペナルティの対象サイトへどのようなリンクがあるのかを把握する必要があります。
基本通り、Search Console上の[検索トラフィック]⇒[サイトへのリンク]画面の[リンク数の最も多いリンク元]の[詳細]をクリック、[最新のリンクをダウンロードする]をクリックし、ファイルをダウンロードします。
ファイルを開くと、それぞれのリンク元のURLが一覧で表示されます。
ただし、よく言われるように、このファイルだけではすべての被リンクを確認できるわけではないようです。
私の場合も、実際にこのファイルで取得できたリンク以外にも不自然なリンクを見つけることができましたので、このファイル記載のリンクがすべてとは考えない方がいいでしょう(詳しくは⇒「手動ペナルティを受けた際の不自然な被リンクの調べ方」に掲載)。
不自然なリンクの削除
対象サイトにおいては、いわゆるナチュラルリンクはそれほどの数は無く、上述しましたように大部分が自サイトからのリンク、および登録型検索エンジンからのリンクでしたので、削除においてはそれほど苦労はしませんでした。
ただ、登録型検索エンジンによっては、サイト運営者に直接削除依頼するものや、削除の為のIDなどを忘れてしまったもの、また、システムの不具合で削除できないものなどもあり、それらはGoogleの「リンク否認ツール」で否認しました(詳しくは⇒「Googleリンク否認ツールの使い方とエラー対処」に掲載)。
なお、ナチュラルリンクはもちろんのこと、例えば海外のドメイン会社等が勝手に貼ったようなリンクは、人為的ではないと判断し、削除は行いませんでした。
これは、手動ペナルティ解除後の現在でも残ったままなので、これらのリンクは不自然なリンクとはみなされないようです。
再審査リクエストの送付
とりあえず、手動ペナルティとなっているこちらが考える問題個所を修正したら、Googleに対し再審査リクエストの送付を行いました。
再審査のリクエストは、Search Console上の[検索トラフィック]⇒[手動による対策]ページの[再審査のリクエスト]ボタンを押して、内容を記載します。
再審査リクエストの文面なのですが、書き方に関しての他のサイトの記事を見てみますと、かなり具体的に、また反省文も添えなければならないというような記事も見かけますが、私の場合、そうだとは知らずにごく短文で送付していました。
もちろん、最低限の文章マナーやこちらの立場をわきまえたものであることは言うまでもありませんが、それほど気を使わなくても、どういった点を修正したのかということを簡潔にまとめた文章程度でも特に問題はありませんでした。
再審査のやり取りですが、私の場合、約2ヶ月のあいだに、計7回のやり取りで解除に至りました。
こちらが再審査リクエストを送付してから返信が来るまでの間隔もまちまちで、平均して平日営業日の5~6日が多かったですが、あまり大幅な修正をしなかった回は、送ってから1~2日後に返信が来たこともあります。
おそらく土日祝日は先方もお休みなのか、返信が来ることはありませんでしたが、深夜や早朝に返事が来るなど時間帯はまちまちでした。
最後の方は、これ以上削除する不自然なリンクが無くなり、対象ドメインを捨てて、新しいドメインで運営していくしかないかなと思っていたところ、最終的には外部リンクではなく、対象サイト内のある個所が問題であることに気づき、修正のうえ再審査リクエストを行ったところ、無事解除に至りました。(詳しくは⇒「手動ペナルティはアフィリエイトリンクコードのimgタグが一因だった」を参照)
手動ペナルティ対処に対する反省点
よく自サイトからの自作自演リンクもガイドライン違反になるということを聞きます。
しかし、ウェブマスター向けガイドラインでも明確に自作自演について触れていませんし、普通にサイトを運営していても自分が運営する他のサイトへリンクを貼ることは通常あり得ることです。
もっとも、それも程度の問題で、明らかにリンクを送るだけが目的で、内容の薄いサイトを大量に作りリンクを貼ったりするなどはやはり、ガイドラインにある「検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンク」に該当するので問題はあるものと考えます。
今回の手動ペナルティ対象サイトに関しては、確かに他の自サイトからリンクを貼っていました。
当初はそうした自サイトからのリンクが問題だと考えていたため、すべて削除を行いましたが、先述しましたように、最終的には対象サイトの内部に問題があったので、果たして、自サイトからのリンクがペナルティの対象だったのかはわからずじまいとなりました。
ですので、被リンクの洗い出しの際に、例えば、自サイトからのリンク、登録型検索エンジンからのリンク等、被リンクを類型ごとに分類し、今回は検索エンジンからのリンクを削除し再審査リクエストを行い、審査が通らなければ次回は自サイトからのリンクを削除する・・・というように類型ごと段階を踏んで再審査リクエストを送ればよかったかなと思います。
もちろん、一刻も早く解除させたいという場合は無理かもしれませんが、多少時間にゆとりがあれば、今後の参考に何が問題だったのかを見極めるために、このように切り分けながら徐々に削除していくという方法もあるかと思いました。